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ガーネットの種類と価値

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ツァボライトStones_tsavoritegarnet

ガーネットという石の名前を聞いてどんなイメージをお持ちですか?

日本では、産出量、流通量が多い、濃い赤みのあるアルマンダイトガーネットが、日本のガーネット市場のほとんどを占めたため、「ガーネット=安い石」というイメージがついてしまっていますが、実は、ガーネットの中でも評価が高く希少価値の高い逸品も存在する奥の深い色石です。

ガーネットにはブルー以外のすべての色が存在します。

赤からオレンジ、黄色、緑など実に多彩なバリエーションがあります。

また、現在多くの宝石に加熱や含浸処理が施されていますが、ガーネットはダイヤモンド、アレキサンドライト、クリソベリル・キャッツアイ、ペリドットなどとともに、無処理のままで美しい、貴重な宝石です。

ガーネットの品質の見分け方

透明度が高く、色の濃淡のモザイク模様のコントラストが特に美しい石が高く評価されます。

特に、デマントイド、グロッシュラーライトの3カラット以上の高品質のものは、産出量が少なく高価です。

同じガーネットの種類でも、赤系統のアルマンダイトの10カラットが容易に手に入るのと対照的です。

濃いめが好まれるか、淡めが好まれるかは、民族や個人による違いがありますが、仕立てられるジュエリーに似合う明度であることが、最も大切です。

ガーネットの種類

ガーネットは分類すると大きく7つに分けることができますが、現在の日本では、一般に下記の5つに分類されて販売されています。

1. デマントイド
2. グリーン(ツァボライト)
3. スペッサータイト
4. ロードライト
5. アルマンダイト

それぞれ大きく価値は異なり、種類、品質によって10倍~100倍の開きが出ます。

1. デマントイドガーネット(ディマントイド)

デマントイドガーネットDg

ガーネット中でも特に最高の評価を受けるのがデマントイドガーネットです。

1860年代からロシアのウラル山脈で採掘され、ダイヤモンドのように輝くグリーンのガーネットです。

希少価値が高く、ほとんど市場に出回らなかったことから、珍品とされていました。

2002年に良い鉱脈が発見され、日本でも人気が高くなり現在に至っています。

なかには、オークションに出されて、1カラット当たり1万ドルを超える値がつけられるものもあります。

後述のツァボライトよりも黄色みが多いガーネットです。

実は、伝統的な宝石の中でダイヤモンドより光りの分散が強いものはこれ以外にありません。

独特の美しさはこの強い分散光にあります。屈折率も宝石の中では高めの1.875です。

ディマントイド・ガーネットはその他イタリアと南西アフリカで採掘され、ロシア産よりも緑色が薄いが、とてもいいものが産出されています。

ロシア産(ウラル産)のほうがやや値段が高くなりますが、好みの問題で、アフリカ産のやや淡いグリーンを選ぶ人も多いです。

2. グリーン(ツァボライト)ガーネット

ツァボライトGg

次に、評価の高いのは、グリーンガーネットです。

色相、性質などが幅広くあるグロッシュラーライトガーネットに属し、その中でも特に高い評価が与えられています。

グリーンの色合いは、エメラルドと同様、バナジウムとクロムという元素が含まれているためです。

透明度が高く、美しいグリーンを示すものは希少性も高く、高い評価を受けています。

良質のものは、デマントイドまでは及ばないものの、高値で取引されています。

また、グリーンガーネットの中には、ケニアのツァボ国立公園一帯で産出された、ティファニーによって「ツァボライト」と命名され、世界中にプロモートされたものがあります。

深い緑色で透明感もあり、グリーンガーネットの中では最高の評価を受けています。

ツァボライトは、屈折率がサファイヤに近い1.74でよく輝き、硬度もクオーツと同等の7で、宝石としての資質に優れています。

ツァボライトTg_2

また、インクルージョンの少ないものが比較的多く、エメラルドのようにオイルや樹脂を含浸させる処理は行われません。

地下から掘り出された結晶は、研磨に値する部分だけが残されます。次にオーバル(小判型)やオクタゴン(八角形)等の輪郭がつくられ、その後、上面のクラウン部分、ガードル部分、下面のパビリオン部分の順に面がつけられて、美しいツァボライトに仕上がります。

ツァボライトはこの世にデビューしてまだ30年の宝石で、産出量も限られていたため知名度は低いのですが、この美しさと宝石としての資質を考え合わせると、今後の需要の増加が予想されます。ツァボライトのように、優れた資質を持った宝石は、なかなか出現しないからです。

3. スペッサータイトガーネット

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次に、高い評価を受けるのが、スペッサータイトガーネットです。

以前は、日本ではあまり流通していませんでしたが、最近では人気が高くなってきている宝石です。

赤系の石ですが、産地の地質によって微妙な違いが生まれ、幅広い色合いが見られるガーネットです。

中でもオレンジ色が鮮やかなものが、マンダリンガーネットとして、人気の高い色合いです。

スペッサータイトガーネットの硬度は、7.25.色が濃く、透明度が高く、キズが少ないものに高い評価が与えられます。

4. ロードライトガーネット

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数あるガーネットの中でも、一般的に最も人気の高いのが、ロードライトガーネットです。

ロードライトとは、「バラの花のような」という意味で、この意味の通り、やや紫がかった赤色をもつガーネットです。

バラに近い、紫がかった印象的な赤色のものが高い評価を受けています。また、透明度も非常に重要視されています。

主な産出国は、タンザニア、マダガスカル、スリランカなどである。特にスリランカ産は、バラの花を想わせる良質な石が産出されています。

5. アルマンダイトガーネット

Ag_2

濃い赤みのあるガーネット。

かつて日本のガーネット市場のほとんどを占めていたもので、良質で大粒のものも多く産出されるため、価格も安価なガーネットです。

透明度がありテリのあるものが高く評価されます。

≪参考文献:新宝石の常識 双葉社≫

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